医療業界における派遣の課題

医療関係の派遣は徐々に認知される傾向にあり、全体的な人員不足など慢性的な問題を解消する対策の一つとして注目を集めている。

特に看護師に関しては特に人材が枯渇しており、育児や家事を担う女性たちの活躍が期待されている。

ただ、このような医療従事者の派遣の問題点として指摘されているのが、職種が限定されている点と未だに派遣そのものが認められていない点が挙げられている。

実際、医師は基本的に派遣が禁止されている他、看護師の派遣は限られた条件でのみ適用がOKとされている。一般的な企業と同じような形で勤務できる派遣制度は未だ普及しておらず、派遣サービスを利用したい人や人員不足に悩んでいる人たちの問題解決には至っていない。
この問題に関しては、徐々に派遣の需要が拡大して、国側が柔軟に対応してくれるようになることを期待するしかないだろう。

そもそも、医療従事者の派遣が認められたのは、2004年3月に労働法が改善されてからのこと。
それはあくまでも紹介予定派遣に限ったものとされており、通常の派遣サービスはまだ法律上は認められていない。加えて他にも様々な規約があるため、医療系の派遣に興味がある場合はまず医療業界の派遣の条件を把握しておいた方がいいだろう。

医療従事者の派遣の条件を限定してしまっていることもあり、人材派遣サービスを支援する機関もそこまで増えないという悪影響が起きてしまっている。ただ、これらについては法改正による改善が期待されており、今後の展開を待つしかないと言われている。